NO MUSIC NO LIFEでお送りする自由気ままな妄想ワールド。
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ネタ帳の整理してたら花形さんの短編『群青のかけら』の元ネタ発見。
そうそう。
最初はあーゆー書き出しじゃなかったんですよ。
『群青のかけら』は彼女(捏造)が電車に乗ってる所から始まるわけですが、当初の予定ではあの前にもう少しエピソード入れてたんです。
けど、あっまりに!長くなりすぎるので削ったんだった、そう言えば。
別に大したエピソードでも無かったし。
必要な部分は差し挟んだし。
読みますか?
読みたいですか?
「没ネタ部屋」にUPするほど物語になってる訳でもないので、ここでお披露目しますか。
さすがにブログでは名前変換できませんので、ヒロインの名前は“ハナ”で読んで下さい。
あと、『群青〜』では登場しないヒロインの親友“ハルちゃん”ってのが出てきます。
あ。それから。
最初の仮タイトルは『evergreen』ってつけてたんです。
けど横文字使うの嫌なのでやめた。
そんなこんなを踏まえつつ。
以下ドラッグしてどーぞ。
*******************************************************************
「ねぇ…あんたたちホントに付き合ってんの?」
仲良しのハルちゃんに聞かれたあたしは一番最後に食べようと思ってとっておいた大好きな卵焼きをお弁当箱に戻すと、屋上の上に広がる青空を見上げて「はぁああぁぁぁ〜…」と盛大にため息をついた。
それを聞きたいのはあたしだよ、ハルちゃん。
この青空がよく似合うあたしの王子様はここにはいない。
きっと彼は今ごろ学食で、この澄んだ空の事もあたしの事も全然気にすることなんか無く、お気に入りの“全部入りうどん”を食べてるんだ、きっと…——
—evergreen—
あたしの王子様——花形くんはとっても大きくてとっても賢いバスケット部の副キャプテンさん。
2年生の時からずっと想い続けてて、3年生になった今年同じクラスになることが出来て、つい一ヶ月前にまさかの幸運で付き合い始めて。
なのに、一ヶ月経ってもあたし達の仲はちっとも進展していない。
教室でもほとんど会話する機会ナシ。
だって席遠いんだもん!!
片や一番前、片や一番後ろなんだもん……くっそう。
だから「付き合う前と何か変わった?」なんて聞かれると、正直どうにも答えようが無くて。
ハルちゃんにこんな事言われるのも仕方無いって思うんだけど…何か泣ける。
「ねぇ…デートくらいした?」
「…してない」
「しないの?」
「したいよ!でも…だって…
休みの日は国体の練習に行っちゃうんだもん。そんな時間無いよ」
「あー、そっか。国体…来月だっけ?
でもさー、一日中練習してるわけじゃないっしょ?
会う時間全然無いの?」
「そしたら花形くんの休む時間が無くなる」
「アイツあんだけデカいんだからさー。そんな事で疲れないって。
彼女でしょ?誘えば??」
「………彼女じゃ…無いのかも…」
ずっと心に引っかかっている思いをため息混じりに吐き出して、あたしはお弁当を片付けた。
ダメだ。
今食べたら卵焼き嫌いになりそう。きっと美味しく食べられない。
別にデートだけが付き合ってるって事じゃないけど、それにしたって何も無さすぎだよホント…。
むしろ付き合う前と変わった事探す方が難しいなんて、そんなの絶対彼女じゃないと思う。
「えー?だってさぁ。
花形はちゃんと『彼女できた』ってみんなに言ったっつってたじゃん?
ハナだって知り合いでもないバスケ部の子に挨拶されるっつってたじゃんか」
「そうだけど…」
「ね、何で練習観に行かないの?
終わるの待ってて一緒に帰ればいーじゃん?公認なんだから…」
「それは…言ったじゃん」
あたしだってそのくらい考えなかったわけじゃない。
むしろ一番最初に思い立って、付き合い始めたばかりの頃の待ってたことあるんだよ。練習終わるの。
あたしと花形くんは家の方向が真逆だけど、それでもせめて駅まででいいから一緒に帰りたい、って。
けど…けどさ…——
「あー…例の過剰サービス?」
「…あそこまでされたら悪くって待ってらんないよ…」
花形くんは優しい人だ。
誰にでも親切だし、面倒見もいい。
それはあたしだけじゃなく、みんなが花形くんを形容する時に必ず出て来る単語で。
正直、そーゆーイミで言ったら、あたしは花形くんの方が藤真よりよっぽどキャプテンに向いてると思う。
——ちょっと欲目入ってるけど。
練習が終わるの待ってた時だって、あたしが勝手に待ってたのに「待たせてすまない」って本当に申し訳なさそうに言ってくれて。
「遅くなったから」ってわざわざ電車代かけて全く方向の違うあたしんちまで送ってくれて。
わざわざあたしんちまで!
そりゃ、そこまでされて嬉しくないわけじゃないけど、何て言うかもう罪悪感だよ。そこまでされると。
だから、あたしが花形くんを待ってたのはその時一回きりで。
多分、この先花形くんと一緒に帰りたいなんて、申し訳なくて二度と言えない…——
「気ぃつかいすぎじゃない?ハナ。いーじゃん、やらせとけば。
花形が勝手にやってんだし。
あたしはそーゆートコ花形らしくていいと思うけどなぁ…。
むしろ、そこまでしてくれるなんて貴重じゃん。
ね、今度の休み誘ってみなよ。
そろそろアクション起こしとかないと、何かヤバそうだよアンタたち」
「…だよねぇ…」
「ほら。来週中間テストあるじゃん?勉強教えてとか言ってみたら?
花形だったら適任じゃん。頭いいしさぁ。
それだったら外出して疲れさせるとか気にしなくていいし」
「勉強ぉ…?…教えてくれるかな…」
「教える教える。花形だってバカとは付き合いたくないだろーし」
「………」
ちょっとハルちゃん?
いくら何でもひどくない!?
確かに出来る方じゃないけど、それでも一応平均点だよあたし!!
****************************************************************
…と、まぁこんな感じにするつもりでした。最初は。
肝心の花形さんが登場しませんね…(汗)。
ま、まぁ、これはあくまでくだりの部分てことで…ね。
暇つぶしくらいの軽い気持ちでご覧下され。
♪Piano Man/Billy Joel♪
そうそう。
最初はあーゆー書き出しじゃなかったんですよ。
『群青のかけら』は彼女(捏造)が電車に乗ってる所から始まるわけですが、当初の予定ではあの前にもう少しエピソード入れてたんです。
けど、あっまりに!長くなりすぎるので削ったんだった、そう言えば。
別に大したエピソードでも無かったし。
必要な部分は差し挟んだし。
読みますか?
読みたいですか?
「没ネタ部屋」にUPするほど物語になってる訳でもないので、ここでお披露目しますか。
さすがにブログでは名前変換できませんので、ヒロインの名前は“ハナ”で読んで下さい。
あと、『群青〜』では登場しないヒロインの親友“ハルちゃん”ってのが出てきます。
あ。それから。
最初の仮タイトルは『evergreen』ってつけてたんです。
けど横文字使うの嫌なのでやめた。
そんなこんなを踏まえつつ。
以下ドラッグしてどーぞ。
*******************************************************************
「ねぇ…あんたたちホントに付き合ってんの?」
仲良しのハルちゃんに聞かれたあたしは一番最後に食べようと思ってとっておいた大好きな卵焼きをお弁当箱に戻すと、屋上の上に広がる青空を見上げて「はぁああぁぁぁ〜…」と盛大にため息をついた。
それを聞きたいのはあたしだよ、ハルちゃん。
この青空がよく似合うあたしの王子様はここにはいない。
きっと彼は今ごろ学食で、この澄んだ空の事もあたしの事も全然気にすることなんか無く、お気に入りの“全部入りうどん”を食べてるんだ、きっと…——
—evergreen—
あたしの王子様——花形くんはとっても大きくてとっても賢いバスケット部の副キャプテンさん。
2年生の時からずっと想い続けてて、3年生になった今年同じクラスになることが出来て、つい一ヶ月前にまさかの幸運で付き合い始めて。
なのに、一ヶ月経ってもあたし達の仲はちっとも進展していない。
教室でもほとんど会話する機会ナシ。
だって席遠いんだもん!!
片や一番前、片や一番後ろなんだもん……くっそう。
だから「付き合う前と何か変わった?」なんて聞かれると、正直どうにも答えようが無くて。
ハルちゃんにこんな事言われるのも仕方無いって思うんだけど…何か泣ける。
「ねぇ…デートくらいした?」
「…してない」
「しないの?」
「したいよ!でも…だって…
休みの日は国体の練習に行っちゃうんだもん。そんな時間無いよ」
「あー、そっか。国体…来月だっけ?
でもさー、一日中練習してるわけじゃないっしょ?
会う時間全然無いの?」
「そしたら花形くんの休む時間が無くなる」
「アイツあんだけデカいんだからさー。そんな事で疲れないって。
彼女でしょ?誘えば??」
「………彼女じゃ…無いのかも…」
ずっと心に引っかかっている思いをため息混じりに吐き出して、あたしはお弁当を片付けた。
ダメだ。
今食べたら卵焼き嫌いになりそう。きっと美味しく食べられない。
別にデートだけが付き合ってるって事じゃないけど、それにしたって何も無さすぎだよホント…。
むしろ付き合う前と変わった事探す方が難しいなんて、そんなの絶対彼女じゃないと思う。
「えー?だってさぁ。
花形はちゃんと『彼女できた』ってみんなに言ったっつってたじゃん?
ハナだって知り合いでもないバスケ部の子に挨拶されるっつってたじゃんか」
「そうだけど…」
「ね、何で練習観に行かないの?
終わるの待ってて一緒に帰ればいーじゃん?公認なんだから…」
「それは…言ったじゃん」
あたしだってそのくらい考えなかったわけじゃない。
むしろ一番最初に思い立って、付き合い始めたばかりの頃の待ってたことあるんだよ。練習終わるの。
あたしと花形くんは家の方向が真逆だけど、それでもせめて駅まででいいから一緒に帰りたい、って。
けど…けどさ…——
「あー…例の過剰サービス?」
「…あそこまでされたら悪くって待ってらんないよ…」
花形くんは優しい人だ。
誰にでも親切だし、面倒見もいい。
それはあたしだけじゃなく、みんなが花形くんを形容する時に必ず出て来る単語で。
正直、そーゆーイミで言ったら、あたしは花形くんの方が藤真よりよっぽどキャプテンに向いてると思う。
——ちょっと欲目入ってるけど。
練習が終わるの待ってた時だって、あたしが勝手に待ってたのに「待たせてすまない」って本当に申し訳なさそうに言ってくれて。
「遅くなったから」ってわざわざ電車代かけて全く方向の違うあたしんちまで送ってくれて。
わざわざあたしんちまで!
そりゃ、そこまでされて嬉しくないわけじゃないけど、何て言うかもう罪悪感だよ。そこまでされると。
だから、あたしが花形くんを待ってたのはその時一回きりで。
多分、この先花形くんと一緒に帰りたいなんて、申し訳なくて二度と言えない…——
「気ぃつかいすぎじゃない?ハナ。いーじゃん、やらせとけば。
花形が勝手にやってんだし。
あたしはそーゆートコ花形らしくていいと思うけどなぁ…。
むしろ、そこまでしてくれるなんて貴重じゃん。
ね、今度の休み誘ってみなよ。
そろそろアクション起こしとかないと、何かヤバそうだよアンタたち」
「…だよねぇ…」
「ほら。来週中間テストあるじゃん?勉強教えてとか言ってみたら?
花形だったら適任じゃん。頭いいしさぁ。
それだったら外出して疲れさせるとか気にしなくていいし」
「勉強ぉ…?…教えてくれるかな…」
「教える教える。花形だってバカとは付き合いたくないだろーし」
「………」
ちょっとハルちゃん?
いくら何でもひどくない!?
確かに出来る方じゃないけど、それでも一応平均点だよあたし!!
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…と、まぁこんな感じにするつもりでした。最初は。
肝心の花形さんが登場しませんね…(汗)。
ま、まぁ、これはあくまでくだりの部分てことで…ね。
暇つぶしくらいの軽い気持ちでご覧下され。
♪Piano Man/Billy Joel♪
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